読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うたのむこう

違和感をよく感じて生きています。これだ!って気持ちを大事にしたい。

マルクスの『しくじり偉人伝』にみるプレゼンにおける型の設定

噂になっていたので、マルクスの『しくじり偉人伝』を視聴しました。

しくじり先生 俺みたいになるな!!|テレビ朝日

2016年5月2日(月)放送
『人類に夢を見せるだけ見せて大パニックを引き起こしたカール・マルクス

 

オリラジの中田さんが、マルクスがいまでいう「クズなヒモ」であったことや、彼の著書『資本論』がマルクスの死後に現実社会に及ぼした大きなしくじりを、テンポよくテンション高く楽しく解説してくれました。

 

オリラジは、『PERFECT HUMAN』がバズったのをキッカケに、ここのところ「オリラジはコンテンツ力がある」と書かれた記事を目にするようにもなりました。


コンテンツ力って私には馴染まない言葉なのですが、

彼らは自分のことと世の中の流れをよく知っていて、それらが交差するポイントを掴むのが上手いなと思います。しかも、そのための鍛錬も欠かさない。

さまざまな番組で、新しい一面を見せるけれど、同時にいままでの積み重ねを見せることを忘れないから、一貫性があるように見える。深みが増す。賢いなと思います。

 


今回の「しくじり偉人伝」のプレゼンも、構造が美しくて驚きました。


あんな難しそうな『資本論』という題材が、身近にキャッチーに感じられました。どの情報を切り取って、どう見せるかがうまいプレゼンでした。

 

その「どう見せるか」について、特に、ソ連の誕生から崩壊を説明した後半がスマート。 型があって、戦隊物とか水戸黄門とか見てるみたいに安心感があります。それが、どん、どん!、どん!!!と重ねられる。これがクドくならない持って行き方がまた見事でした。

 

具体的には、こんな型に沿ってプレゼンが進みます。


キーワード提示→対話形式で意見を集める→イマジン!(歴史を疑似体験)→パニック!(結果失敗!)

 

番組を見れば感じると思いますが、イマジン!パニック!ってインパクトが凄いんです。演出能力の高さが伺えます。

この型があるのって、テンションというその場だけの問題だけではなくて、番組の趣旨的に、この型さえ視聴者の意識に残ればいいってほど、大事な要素が型になっているのが凄いんです。

 

具体的な事例は覚えられなくても、「良いと思ってやったのに、こんなはずじゃなかった!」って印象が残るつくり。一般化された失敗事例の原因が視聴者に刷り込まれるって、「しくじり先生」として最高の成果なんではないでしょうか。