合唱とアンサンブル。アンサンブルは効率が悪い。
私は、こだわって「アンサンブル」をしています。合唱にはない力があるから。そして、そこが好きだから。
合唱もアンサンブルも、歌い手としても伝える立場としても、長年経験を積んできました。
やっぱり、合唱よりアンサンブルのほうが難しいです。
合唱をする人のなかで、うまい(と言われる)人たちでアンサンブルを結成するという場合も多いのに、やっぱいい演奏は生まれてきにくい。
そうはわかっていても、アンサンブルのときの、個人が、音楽や聞き手にダイレクトにつながれる感じが好きです。アンサンブルだからたどり着けるところがあると信じています。
それから、これは合唱でもアンサンブルでも思うことですが、
アマチュアは効率性が高いほうが楽しいってこと。
歌で生きていきたい!というのと、趣味の範囲でいい音楽したい!というのは全然違うのですよ。
プロ=仕事、アマチュア=趣味、だから。
どちらのほうがいい音楽にたどり着けるか、とかは簡単には比べられません。次元が違うもん。
でも、一ついえるのは、プロはいろんなことを気にしなきゃいけないってこと。音楽を認められてお金を貰わないと生きていけないから。
それに対して、アマチュアはお金を払って歌う場所を作ってるんだから、自分たちの好きな音楽ができる。本番失敗したって路頭に迷わないから。実験的ことも簡単にできる。そういう意味では、日本人の思う清廉潔白さが含まれる「芸術性」ってのは、アマチュアにこそあるのかもしれない。
歌っているだけで楽しいというグループもあれば、「うまくなりたい!」と活動するグループもあります。その「うまさ」の質はさまざまだけど、どんなうまさも狙ってそうなろうとするならば、技術が必要です。その技術を得ることに関して、限られた自由になる時間を割いて自分たちの音楽を体現しようとするアマチュアには、効率が重要だと私は考えます。
私は、せっかくの休みの日に、怒られながら1000本ノックみたいなことはしたくありません。刺激に満ち溢れた時間が過ごしたいです。
「アンサンブルは、合唱と比較して効率が悪い」
ある日、ある人が「アンサンブルは、合唱と比較して効率が悪い」とおっしゃってて
そうだなー!!!!って思いました。
で、なーんか、悔しかったのです。
合唱よりもいろんな技術を身に着けていないとアンサンブルは成り立たない、って思って効率的に基礎力向上する方法考えなきゃなーと考えながら活動してるんだけど、合唱と比較して効率を考えたことなんてなくて。
私にとって新しい切り口でした。
「効率性」だけではかられたのが悔しかったのか、お話されているニュアンスから「君らにはムリだよ」ってことを買ってに感じ取って悔しく感じたのかわかんないけど、とにかく悔しかった。
しかし、その方のおっしゃることって、そのまんま「確かにそうだなー」って思って。私の感覚としても確かに合唱のほうが効率性高いし。
あー、なんでかわからんが悔しい。
せっかくのこの機会、悔しいで思考停止してちゃもったいないので、具体的に合唱とアンサンブルを比較してみようと思います。
これから何記事にわたるかわかりませんが、さまざまな切り口から合唱とアンサンブルを比較します!