うたのむこう

違和感をよく感じて生きています。これだ!って気持ちを大事にしたい。

 

詩を書く―なぜ私は詩をつくるか (詩の森文庫)

詩を書く―なぜ私は詩をつくるか (詩の森文庫)

 

 

この本の中で谷川俊太郎さんは、ある言葉について語るという事をしている。

ある言葉をキーワードとして、少年期のことを語ることもあれば、詩のことを語ることもある。

 

それを真似たくなりました。

 

 

田舎から東京に出てきて、空は少し遠い存在になった。

いつもあるけれど、区切られていて蓋のような、天井のような。

ふと、「空」を思うと、ちょっぴり淋しい感じがする。

 

だから、大きな空と出会うと、嬉しくなる。

心が軽くなったような気がする。

そして身体が頑なになっていたことに気付くんだ。

 

この前、千葉の海岸で見た空は、夕方の空だった。

沈みかけの太陽は、彩り豊かな響きを産みだしていた。

同じ色なんてない。

グラデーションのように色が続いている。

時間とともにやわらかく変化していく。
 
私は夕方のしばらくを海と空に魅せられて過ごした。
「はじめてだ」
って、ふと思った。
空は、私の人生にない色をしていた。
 
小さいころ絵を書こうと絵の具を混ぜて作った色の中にも
夢で見る牧歌的な風景にも
恋の歌をうたうために精一杯膨らませたイメージにも
こんなに豊かな色はなかった。