読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うたのむこう

違和感をよく感じて生きています。これだ!って気持ちを大事にしたい。

自分本位な部分

渋谷駅では精神に問題を抱えているのが見て取れる方を、時折見かけます。今日見かけた方は、誰にというわけでもなく怒鳴りながら、ぐるぐる行ったり来たり。待ち合わせ相手を待って立っている私の前にもその方はいらっしゃいました。私はその方を視界に入れないという対処をしました。騒ぎを大きくしないため、手に余る問題を抱えないため。

その場に居合わせた多くの人も、背後からその方を見つめることはあっても、真正面から向き合おうとする方はいませんでした。

 

現代日本では当たり前の光景。

手を差し伸べるよりも、下手に関わらないことが一般的な社会。

 

そんなことを思っていると、背筋がひやりとしてきました。

 

社会は、その方を容認しないということの裏返しであるような気がして。

私たちは、彼らに生きていてほしくないわけではありません。社会的に彼らが働く場や彼らのサポートが整うことを望んでいます。

しかし政府や自治体、企業といった大きな力に任せきりで、自分の身近な生活に沿ったところで、と考えられてはいないのではないか。それはつまり彼らを彼らにあったカゴに入れてしまうことで、彼らに寄り添うことのできない私たちが悩んだり気をもんだりしなくていいようにしてほしい、という気持ちが含まれているのではないか。

 

 

人間の感性や思考というのは、いくつもの思いが混ざっているから深みがあって面白いと思います。日頃は、その多様性が大好きです。

でも、その中にはぞっとするような自分本位な気持ちも含まれている。自分の気を悪くしてしまいそうな事柄にはつい、目をそむけてしまうけれど。

 

あることをいい方向へ行かせようとしたら、目をそらしたいことにこそ目を向けないといけないのかもしれない。